テンポや曲想が異なる小曲を連ねた楽曲のこと。バロック時代には、アルマンド(allemande 仏)、クーラント(courante 仏)、サラバンド(sarabande 仏)、ジーグ(gigue 仏)の4曲を基本として、サラバンドとジーグの間にメヌエット、ガボット、ブーレなどを配した舞曲組曲が中心。このほかにパルティータ(partita 伊)、オルドル(ordre 仏)と呼ばれることもある。19世紀にはオペラやバレエなどの有名な部分を連ねた管弦楽用のもの(演奏会用組曲、例えばチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、ビゼーの「アルルの女」など)が好まれた。