ブラジルで「北東部」を意味する。早くから奴隷としてアフリカ人が連れてこられたため今も黒人の比率が高く、ブラジルの中でもアフリカの要素の濃厚なダンス音楽の宝庫とされる。2003年、ベルギーの先進的なバンド、シンク・オブ・ワンがノルデスチの中心都市レシーフェで同地の音楽マラカトゥなどを取り入れたアルバムを作って注目を集め、久保田麻琴もノルデスチで録音してきた音源を編集したアルバムを次々に出した。以前からノルデスチのミュージシャンは日本でも紹介されていて、マンギ・ビートと称する縦乗りのリズム感が、ロックやヒップホップと共通することも知られていた。