携帯電話からCDと同じ音源で歌や演奏が聴けるサービスが「着うた」。楽曲の一部をネット経由で取り込み、着信時などに鳴らすことができる。2002年にKDDI(au)が始め、若者を中心にヒット。利用数は年間5000万曲に達し、03年にNTTドコモを契約者の純増数で初めて抜く原動力に。その後、NTTドコモ、ソフトバンクも参入。これに対し先行していた「着メロ」は無機的な電子音の組み合わせで音楽を聞かせるサービス。その場合、著作権管理団体を通じ、著作権者の作詞・作曲家にだけ使用料が分配されていたが、「着うた」では、原盤権という著作隣接権を持つレコード会社などにも契約に応じて利用料が入る構造。「着うた」は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標。「着メロ」は、株式会社YOZAN(通信)、株式会社双葉社(出版)の登録商標。