1960年代後半に生まれたソウル/リズム&ブルースのスタイルで、16ビートのはねるようなリズムのくりかえしが特徴。ファンクはもともと悪臭や泥くささを意味する言葉だったが、そこから転じて、黒人らしい感覚を肯定的に示す言葉として使われるようになった。ファンクの先駆者はジェームズ・ブラウンで、1967年のヒット曲「コールド・スウェットpart 1」がファンクの最も早い例のひとつとされる。その後にサンフランシスコ・ベイ・エリアで活躍していたスライ&ザ・ファミリー・ストーン、ニューオーリンズのザ・ミーターズなども独自のファンクを作り出した。70年代にはファンクはリズム&ブルースの新しいリズムとして定着し、多くのアーティストが16ビートの音楽を取り入れた。アース・ウィンド・アンド・ファイアー、Pファンク(パーラメント/ファンカデリック)など数多くのグループも活躍しはじめた。ヒップホップのリズムにも大きな影響を与えた。