パリ生まれのデザイナー(1879~1944)。ベルエポック期の大クチュリエであり、現代のクチュールシステムを確立させた。1906年、ハイウエストの「ローラ・モンテス」ドレスを発表し、女性をコルセットから解放したことで、ファッション史に金字塔を打ち立てた。キモノスリーブやハーレムパンツなど東洋趣味のボリュームやパターンに特徴がある。クチュールメゾンで初めて香水を発表するなど、現在のファッションビジネスの草分けにもなった。2007年5月にニューヨーク・メトロポリタン美術館で回顧展が開催され、若いデザイナーたちに再び大きな影響を与えている。