アウトレットの増床や開業が相次いでいる。日本では、1990年代半ばに初めて開業したアウトレットだが、高級ブランドの初出店などテナントの充実や、娯楽施設感覚の大型店舗などで、改めて人気を集めている。背景には、高級衣料やブランドの販売不振があり、ファッションメーカーやブランドが販路確保のために新規参入しているなどが大きい。現在30以上の施設が運営されているが、2007年に完全施行された改正都市計画法により、郊外の大型店出店が規制されるのを控え、駆け込み開発が続いた経緯もある。08年には三井アウトレットパーク入間(埼玉県)のオープンなどが話題を呼んだが、車が主な交通手段のため、ガソリンの高値が直撃するというハプニングがあった。インターネット上の「アウトレットモール」も増加しており、自宅にいながら商品が入手できるため、支持を集めている。