1984年、アメリカのサンフランシスコ生まれの台湾系アメリカ人デザイナー。ニューヨークの若手デザイナーの中で最も人気が高い。パーソンズ・スクール・オブ・デザインで学び、卒業を待たず、自身のブランドをスタートさせた。その後、マーク・ジェイコブス、デレク・ラム、「ヴォーグ」誌などでインターンとして働いたのち、2004年にカシミヤを使ったニットコレクションを発表。ニューヨークのバーニーズが買い付け、一躍注目を浴びた。2007~08年秋冬コレクションから公式なプレゼンテーションを開始。08年に「CFDA Vogue Fashion Award」を受賞。09年春夏コレクションより、セカンドライン「ティーバイアレキサンダーワン(T by Alexander Wang)」をスタート。11年よりメンズウエアをスタート。ストリートをベースにしたスポーティーで、ミニマルな作風で、瞬く間にスターデザイナーへと駆け上がった。12年から、パリのバレンシアガ(BALENCIAGA)のクリエイティブディレクターも兼任。14年のH&Mとのコラボ作品は、世界中で行列ができ、瞬時に売り切れたことで話題になった。15年10月「自らのシグネチャーブランド(デザイナーの名前を冠したブランド)に集中したい」という自己都合でバレンシアガのクリエイティブディレクターをあっさりと退任。引き際の潔さでも驚かせた。