「東京ガールズコレクション」は、携帯向け女性用ファッション通販サイトgirls walkerを運営する株式会社ブランディングを中心とした実行委員会が主催して2005年にスタートした、eコマース連動型の若い女性向けのファッションイベント。年2回の開催。ファッションショーの同時配信やショーを見ながら、その場でネットを通して購入できるシステムが当時画期的だった。通常のファッションショーがバイヤーやマスメディアを対象にショーアップされるのに対して、直接消費者に提案するライブイベントという切り口が若い層に支持され、毎回2万人の女性が参加する史上最大級のファッションフェスタとなっている。人気モデルやアイドルが多数出演するほか、有名俳優のゲストモデルや歌手のライブパフォーマンスなどが、毎回話題を呼んでいる。TGCの成功により、同委員会主催の沖縄や名古屋、海外では北京での開催、また「渋谷ガールズコレクション(SGC)」、「原宿スタイルコレクション」など、派生的なイベントが増加している。「神戸コレクション」は02年開始と、TGCより歴史は古い。10年から始まり急激な人気を呼んでいるのが、「渋谷から世界へ」を軸に発信する「ガールズアワード」。主催はガールズアワード実行委員会。人気アーティストによるライブや、メジャーデビューをねらうアマチュアボーカリストや出場モデルのオーディションなど、消費者参加型のイベント。音楽とファッションの融合を意図したパフォーマンス&ファッションショーは、新たなガールズイベントのヒットモデルとなり注目されている。11年より「UNIQLO(ユニクロ)」が共同マーケティングを行う。「女の子をもっと元気にもっと楽しく」をキーコンセプトに、同ブランドとイベント専用のウエブサイトを窓口としてモデルオーディションを実施し、ガールズアワードでのモデルデビューや、「ユニクロ」の商品をそのモデルが着用した広告ビジュアルを展開する。海外への情報発信や日本への誘客を企図して外務省や国土交通省が後援しているが、11年はヨーロッパとアジアでのイベント開催を調整している。