タイ出身アメリカ育ちのデザイナー、タクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)のブランド。ボストン大学で経営学を学んだ後、ニューヨークにわたり、ジェイクルー(J.CREW)で生産・MD(マーチャンダイザー)を担当し、ファッションビジネスのノウハウを学ぶ。その後「ハーパース・バザー」誌のライターを4年間務めた後、パーソンズ・スクール・オブ・デザインで学び、デザイナーとして独立。2004年のデビューコレクションで披露された10点あまりのコレクションを、「アメリカンヴォーグ」の編集長、アナ・ウィンター(Anna Wintour)が気に入り、ほとんど持ち帰ったことが話題になり、一気に注目を集めた。06年には、アメリカの才能ある若手デザイナーを支援する目的で03年に創設された、CFDA(アメリカ・ファッションデザイナー協議会)と「ヴォーグ(VOGUE)」誌主催の「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)」で準優勝。ミラノブランド「ホーガン」のアパレルデザイナー、日本のジュエリーブランド「TASAKI」のクリエーティブディレクターも務め、大胆なデザインで保守的な真珠デザイン界に新風を巻き起こした。現代のファッションアイコンであるミシェル・オバマ大統領夫人のお気に入りブランドとしても知られている。