トートはアメリカの俗語で「運ぶ」「背負う」の意味。水を運ぶ丈夫で大きな角形の手提げ袋をこう呼んだ。マチがつき、口が大きく開いているため出し入れがしやすく、パソコンや周辺機器などが楽に入る収納力や使い勝手の良さが支持され、男性の愛用者も増えた。素材もキャンバスなどエコバッグ的な天然素材だけではなく、最近は革製などファッション性を高めたデザインも増加。縦長タイプに人気があったが、2010年には再び横長タイプに人気が戻り始めた。13年秋冬コレクションにはディオールなどのラグジュアリーブランドでも、エキゾチックスキン使いなどを中心に、マチが広くかっちりした構築的なシルエットで贅沢素材のトート型バッグが提案され始めた。