2011年10月に誕生した「阪急メンズ・トーキョー」と「三越伊勢丹メンズ館」との競合が激化してきた。大阪梅田のメンズ館での成功ノウハウを投入した阪急のコンセプトは、世界を舞台に活躍する男のためのジェットセッタースタイル。三越伊勢丹メンズ館は03年に全館リニュアルオープン。東京地区の百貨店の紳士服売り場面積の3割規模を占めると言われ、バブル崩壊後の、数少ないアパレル冬の時代の成功事例とも言われている。百貨店離れが進み、セレクトショップへとむかう「オシャレ男子」をどこまで取り込めるかが注目されている。三越伊勢丹メンズ館は、新たに12年に羽田空港に約1000平方メートルの売り場面積で出店を計画し、30~40歳代を中心とする男性出張客をターゲットとしている。