主にプロダクト、インテリアデザインに用いられる用語だが、2012年春夏のファッショントレンドに大きな影響を与えている。名前の通り、20世紀半ばに生まれたスタイル。第二次世界大戦後、戦勝国となったアメリカを中心に発展し、軍事産業として開発された新技術や新素材をリーズナブルな値段で使用できたことも、新しいスタイルの普及に貢献した。チャールズ&レイ・イームズ(Charles & Ray Eames 1907~78、1912~88)、ハリー・ベルトイア(Harry Bertoia 1915~78)、ジョージ・ネルソン(George Nelson 1908~86)などが、自由な発想と大胆な配色、未来的なフォルムのモダンなスタイルを生み出した。モダンでありながら手作りの暖かさが感じられるのが魅力。2012年春夏コレクションでは、1940年後半から60年初頭までの、大胆でカラフルな幾何柄がクラシックで女らしい服にのせて提案され、ミッドセンチュリーの復刻を印象づけた。