セリーヌのクリエイティブディレクター。1973年パリ生まれ、ロンドンで育つ。セントラル・セント・マーチンズ卒業。ステラ・マッカートニーとは在学中から親しく、ステラ・マッカートニーがクロエに起用された時に、アシスタントデザイナーとしてともに入社。ガーリッシュな可愛いキャミソール、プリントなどを打ち出し、クロエのイメージを若々しく変え、売り上げは2人の就任前の5倍にまで跳ね上がった。ステラが自身のブランドを立ち上げた後、2001年にチーフデザイナーに就任。服以外にもバッグの「パディントン」等、多くのヒット作を送り出し、若い女性にとってカリスマ的なブランドに育て上げた。妊娠のため06年辞任。08年LVMH傘下のセリーヌのクリエイティブディレクターに就任。クロエの甘い雰囲気とは打ってかわったミニマルな作風でファッション界を驚かせたが、影響を受けるデザイナーが続出し、再びセリーヌをファッション界の主役に押し上げている。2011~12年秋冬コレクションは、第二子妊娠のためランウェイショーを中止。家族第一主義を貫いている。若手ナンバーワンの実力派デザイナーである。