オップアート(OP ART)とはオプティカルアート(Optical Art)の略。視覚美術の意味。錯視の知覚心理学に基づいた特殊な視覚効果を与える絵画のジャンルで幾何学的構成が特色。広義では「だまし絵(トロンプルイユ)」の一種。2013年春夏コレクションのトレンドでは、白と配色されてコントラストを効かせたボーダーやストライプ、市松、ドットなどオップアートを思わせる幾何学柄が台頭してきた。ルイ・ヴィトンのデザイナーであるマーク・ジェイコブスは、フランスの現代アーティスト、ダニエル・ビュレンのインスタレーションに着想を得ている。シンプルな服のデザインを引き立てる新鮮な柄としてオップアートはトレンドの主流になった。そこから派生して、オランダの画家マウリッツ・エッシャーを思わせるトリックアート柄や、ドイツの美術・建築に関する総合教育学校であるバウハウスでのアンニ・アルバースを思わせる柄なども、マルニやフェンディで用いられた。