セーターやカーディガンを肩にかけ、袖口を前で緩く結ぶスタイル。1990年前後のバブル景気の中、当時、花形職業であったテレビのプロデューサー、ディレクターが好んだスタイルとして知られる。長時間の現場作業が多いテレビ業界では、季節の変わり目などに「寒くなったら着る」ための備えとして愛用された。当時のトレンディードラマで石田純一が好んで着たため「純一巻き」とも呼ばれた。バブル景気の終焉(しゅうえん)にともない、テレビ業界人が使う業界言葉などとともに、時代遅れの軽薄な象徴とも揶揄(やゆ)されたが、2013年春あたりから、若者を中心に再び流行し始めた。カーディガンで冷房対策、アクセサリー感覚の扱い方など合理的な着こなしが主流だが、バブル世代からは、時代遅れスタイルと見られることが多く、受け止め方に世代間のギャップがある。