山形県鶴岡市に本社を置く繊維企業の名称。遺伝子工学技術を駆使した世界初の人工の合成クモ糸繊維「QMONOS(クモノス)」の量産化に成功。2013年から量産工場が稼働を開始。強靱かつ柔軟な世界で最もタフな繊維。優れた性能だけではなく、「QMONOS」はフィブロイン原料を用い、たんぱく質を素材として使いこなせる時代を切り開くことを目指している。原料を石油に依存しない環境負荷の極めて少ない次世代素材としても注目されている。織物として加工できるレベルになっており試作品は黄色のドレスであった。これからは自動車などの輸送機器、工業製品に利用される繊維強化複合材料などへの応用が期待される。こうしたバイオテクノロジーを駆使した素材開発は、今や日本繊維メーカーのお家芸でもあり、市場シーズンの1年前に素材トレンドを発表するトレードショー(産業見本市)「プルミエール・ヴィジョン」でも小松精練など日本のハイテク開発繊維の受賞が相次いでいる。