「マルキュウ」の愛称で親しまれる東京・渋谷のファッションビルSHIBUYA109が、2015年中の香港店開業を目指している。2000年代には「コギャルの聖地」として、エゴイストやセシルマクビーをスターブランドに押し上げ、またカリスマ店員などの流行語を生み出し、社会現象となったが、09年度をピークに売り上げが減少。11年の東日本大震災時には前年比55%まで落ち込み、以降前年度を下回り続けていた。客層の年齢上昇、ヤング世代の市場縮小、ネット通販の隆盛などでの顧客離れが原因とみられる。14年の35周年を機に全館の4分の1を一新するリニューアルを行い、巻き返しを図っている。海外での知名度の高さ、外国人観光客の増加等もあり、世界中から香港を訪れる約5000万人の観光客にアピールし、日本への誘致につなげたい考えである。香港では九竜地区の一等地のビルに入る予定。