アメリカ、ロサンゼルス初のギャルブランド「キットソン(KITSON)」が2011年から14年にかけて日本を全面撤退(新宿ルミネ、ラフォーレ原宿、表参道など)した。03年ロサンゼルス、ビバリーヒルズに1号店を出店以来、リンジー・ローハン、パリス・ヒルトンなどのギャルセレブリティー御用達ブランドとして急成長。05年ころには彼女たちが身につける服やバッグ、サンダルなどが注目され、日本のファッション誌にも多く登場。キラキラ輝くスパンコールや大きなロゴ使いがデザインのポイントで一世風靡(ふうび)した。だが、ギャルセレブの人気がスキャンダルなどで急落、広告塔不在と急激な店舗展開でプレミア感が薄れ、客離れが進んだ。また「KITSON」のロゴがあふれかえり、ありがたみが薄れたことも大きい。本社は、13年に投資会社から1500万ドルを借り入れ、15年には倒産回避のための投資を受けるなど厳しい経営状況が続いている。