自身の名前を冠したファッションブランド「ドリス ヴァン ノッテン」のデザイナー。1958年ベルギーのアントワープ生まれ。装飾的でエキゾチズム漂うテキスタイルと独特の色彩感覚にファンが多く、大手資本に属さないブランドとしては、異例の成功を収めている。1977年アントワープ王立芸術アカデミーに入学、この世代にはアン・ドゥムルメステールなど優秀な学生が揃い、卒業後は「アントワープの6人」としてファッション界に名を馳せた。89年に初の旗艦店「ヘット・モードパレス」をアントワープにオープン。91年、メンズで初のパリコレクション参加、93年にはレディースにも進出。キッズラインへの参入など、徐々に活動領域を広げていった。2017年3月のレディースコレクションが通算100回目のランウェイコレクションとなり、これまでのテキスタイルをアレンジした素材やモチーフを用い話題となった。18年1月にドキュメンタリー映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」が日本でも公開された。