世界最大級のアウトドア用品の会社。1966年に創業されたアメリカのアウトドアブランド。トレッキング、ランニング、スキー、スノーボードなどのスポーツ用品から、トラベル、キャンプまで広範囲に適したアイテムを製造、販売。デビッド・アルコンが手がけたアイコニックなロゴは、ヨセミテ公園のハーフドームの北壁をモチーフにしたもの。最も過酷なルートをロゴに選択したのは、他の既存ブランドよりも先を行っているという意味が込められている。69年に初めての自社製品をデザイン、製造。ダウンパーカの原型とも言えるシェラパーカを発売。これが人気を呼び多くのコピー商品が登場、ザ・ノース・フェイスは一躍有名になった。70年代にもアウトドアエキップメントの常識を覆すドーム型テントや、ゴアテックスを取り入れることで世界で初のドライで通気性のある完全な全天候型のアウトドアウエアを実現。80年代には、登山用アパレルを発表、2012年には、ランニングシーンに向けて、「パフォーマンスライン」を展開。13年には「旅」をコンセプトに高い機能性をベースにした「ラティチュード」ラインをスタート。アウトドアのコンセプトをベースに機能性とファッション性をミックスさせたスタイルは、ファッション界の関心を呼び、シュープリーム、ステューシーなどストリート系スポーツブランドを始め、sacaiやジュンヤワタナベ コムデギャルソン、ハイクなどクリエーターズブランドとの協業も多い。スポーツブランドの域を超え、ファッションブランドとしても人気も高い。18年にブランド設立50周年を迎える。日本では株式会社ゴールドウィンが1998年に独占輸入販売の契約を締結。ゴールドウィンの2017年3月期決算では、売上高7期連続増収で、過去最高益を更新した。ザ・ノース・フェイスが絶好調で、これに大きく貢献している。