日本のキャロットカンパニー社の、2005年に誕生した安価なリュックブランド。14年に発売した4000円台の「口金リュック」は最初の1年で35万個売れ大ヒットした。開口部が大きく開閉しやすいところから、哺乳瓶、オムツなどを入れる「マザーズバッグ」として人気に火がつき、SNSなどで、デザインの面白さ、安価さが口コミされ、16年には前年比倍増の売上高88億円、出荷数200万本を超えた。また香港や台湾を中心にアジア圏でも大ヒット。17年までの3年間で累計500万個の販売個数を記録。現在は世界11カ国で販売、急成長を続けている。ヒットの理由としては、財布のがま口のような口金タイプを始め、左右のチャックなど機能的な広い開口部、背負いや手提げが自在な作り、色や柄などが多彩に揃い、学生、OL、男性など幅広い層に向けてエイジレスなデザイン。また中心価格が3000円~6000円台と手頃な点も、お小遣いで購入できると人気を呼んだ。新作は自転車通勤やワーキングマザー向けにパソコンの収納スペースなどが加えられた。