「新百貨店モデル」を目指し、J.フロント リテイリング株式会社(大丸と松坂屋ホールディングスの持株会社)を中核として2017年に銀座6丁目にオープンした巨大商業施設。商品の仕入れ販売ではなく不動産事業に重点を置き、テナントへの場所貸しによって、固定プラス歩合の賃料を受け取ることで、採算性を高めている。銀座という場所の良さもあって、テナントには、フェンディ、ディオールなどラグジュアリーブランドが多く、書店や飲食店も含めて、241店舗を誇る。その半数以上が旗艦店になっている。特徴としては、開店時の草間彌生によるインスタレーション、観世能楽堂の設置、朝7時から開放される屋上庭園などアートと伝統文化を取り入れた複合施設としても「脱百貨店」を表現している。18年以降も続々と大型商業施設のオープンが予定され、18年3月、東京ミッドタウン日比谷、同年秋には渋谷駅前再開発の渋谷ストリーム、さらに渋谷ストリームからつながる渋谷代官山Rプロジェクトもオープン予定。その他、横浜、川崎、大阪などで大型商業施設が目白押しだ。