1906年アメリカのボストンで矯正靴のメーカーとして誕生。社名の由来は履いた人に新しい(NEW)バランス(BALANCE)感覚をもたらす、「フィット性」というテーマから。1960年代に、足の解剖学的な知識、運動生理学への深い理解などのノウハウを基にカスタムメイドのランニングシューズの製造をスタート。72年にジェームス・S・デービス(現ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド会長)が買収。理想のランニングシューズを求めて、自らも企画に参画し、独創的な最新テクノロジーを集結、独自のフィッティングシステム「ウイズサイジング(足幅に合う靴を自分で選ぶことができる)」を開発するなど、より良いフィット性を追求している。最高傑作と言われるのは85年に登場した1300シリーズで、その優れた履き心地は「スニーカーのロールスロイス」と呼ばれ、マニア垂涎の的となった。1300シリーズ登場30周年に当たる2015年に復刻されスニーカー人気の頂点に。同時期にスティーブ・ジョブスがノームコアファッションのスニーカーとしてニューバランスM990を愛用したことから、世界的なニューバランスの大ブームが起き、日本でも大流行した。スポーツブランドでは、ナイキ、アディダスに次ぐ3位。17年に東京・銀座に世界初のランニング専門店オープン。17年現在9年連続増収。