角層細胞の間を満たす脂質のこと。セラミド、コレステロール、脂肪酸を主要な成分として含み、それらの分子が規則正しく配列し結晶構造・層状構造を形成する。皮膚表面の皮脂とは異なり、表皮を構成している角化細胞によって作られ、角層細胞間に分泌される。皮膚のバリア機能(体内の水分の蒸散を制御し、体外の異物の侵入を防ぐはたらき)において重要な役割を果たし、アトピー性皮膚炎などは細胞間脂質の量的質的な乱れがバリア機能低下の要因の一つと考えられている。2010年、資生堂の研究により、外界の乾燥が原因でコレステロール、脂肪酸が減少し、細胞間脂質が乱れることがわかった。