まつ毛をより長く濃く見せ、目もとを強調する人工のまつ毛。芯に接着剤を塗り、まつ毛の生え際に沿ってつける。資生堂の文献によると、日本女性に初めてつけまつ毛が流行したのは、1960年代後半(昭和40年代前半)。ハーフのファッションモデルが流行をリードし、「外国人顔」にあこがれた一般女性たちが、上下のまぶたに、つけまつ毛をつけて目もとを強調するのが流行したという。その後、メーキャップの流行は、切れ長の目もと、色鮮やかな口もと、細眉、光るメークなど、時代ごとに変化するが、2007年前後に、まつ毛やアイラインで、目もとを「盛る」メーキャップが、若い世代から波及。マスカラの重ねづけ、まつ毛のエクステンションとともに、つけまつ毛が再び流行するようになった。クレンジングやメンテナンスの必要がない手軽さで、幅広い世代に定着しつつある。ブームの再来によって、つけまつ毛は、目尻用、下まぶた用、ナチュラルなタイプ、ボリュームタイプなど、進化を遂げている。