外務省が2006年3月20日から申請受付を開始した新型パスポート。従来通りの冊子型だが、冊子中央にICチップと通信用アンテナが内蔵されたプラスチックカードを組み込み、国籍、氏名、生年月日等の身分事項のほか、顔写真も電磁的に記録される。これにより、旅券の偽変造を防ぎ、顔写真を張り替えたなりすましの防止にも効果が期待される。発給手数料はICチップの実費が加算され、これまでより1000円高い5年有効11000円、10年有効16000円。ただしIC旅券導入後も、現在有効の旅券は有効期間満了まで使用できる。また04年3月から受け付けていた旅券の電子申請システムは、利用者が少なくシステム維持経費がかさむため廃止された。