日本の既存旅行会社が運営するインターネットの旅行販売としては、1998年4月に登場したJTBの「インフォクルー」が草分け。もともと旅行造成・販売のノウハウがある上、宿泊などの在庫も豊富で、それまで店頭には来なかった層や営業時間外の需要を取り込んで、売り上げを急伸させた。現在「旅の窓口」を吸収合併した「楽天トラベル」とリクルートの「じゃらんネット」が三大予約サイトである。また、高級旅館・ホテルに特化したサイト「一休.com」や「るるぶ情報版」とリンクした「るるぶトラベル」も急成長している。さらにアメリカのエクスペディアも日本進出を果たし、これまで国内・宿泊単体の予約がメインだったネット販売も、今後は海外も含めた総合的な旅行販売が増加するものと見られている。近年急速に広まりつつあるのが、ダイナミックパッケージ。これは航空券とホテルをネット上で自由に組み合わせて作る新しいタイプのパッケージツアーで、日本では2005年に始まったグローバルトラベルオンラインが草分け。現在では多くの大手旅行会社や航空会社も参入している。