最低でも一泊6万円もするような高級ホテルが東京に相次いでオープンし、激しい競争が繰り広げられている現象のこと。2005年7月、汐留に「コンラッド東京」、同年12月、日本橋に「マンダリンオリエンタル東京」、07年3月、六本木の東京ミッドタウンに「ザ・リッツカールトン東京」、同年9月、有楽町に「ザ・ペニンシュラ東京」。これらはすべて外資系で、マンダリンオリエンタルとペニンシュラはともに香港が発祥の地のアジア勢。コンラッドはヒルトンの最高級ブランドで、リッツカールトンとともに北米系高級ホテルチェーンの代表格とされる。これらのオープンで東京のホテル客室数は3万5000室から一気に4万室となった。一部に供給過剰の懸念も持たれているが、日本人の富裕層だけでなく、アジアの富裕層をもねらった「ホテル戦争」の様相を呈している。