道路公団の分割民営化後、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)のサービス改善が図られたことで生まれた商業施設。エキナカをもじって「ミチナカ」と呼ぶ。象徴的な施設が、京葉道路幕張PAに開設されたPASAR幕張(パサールまくはり)。下り線は2008年3月、上り線は同年7月の開業で、下り線では東京から千葉方面への土産品、上り線は千葉県産にこだわった商品が充実。食事処(どころ)も人気のテナントが目白押しだ。トイレは温水洗浄、暖房便座で、上り線にはリラクゼーションスポットもある。経営は東日本高速道路(ネクスコ東日本)の子会社、ネクセリア東日本で、今後10年間に20店の出店が目標。また10年6月には関越自動車道寄居パーキングエリアが「寄居 星の王子さまPA」としてリニューアルオープンした。その名の通りサン・テグジュペリ作の童話「星の王子さま」をテーマにしたPAで、建物はどれも南仏風。中心施設の一つであるビュッフェスタイルのレストラン「ル・プチ・フランス」では、プロバンス地方の家庭料理を提供する。運営は「星の王子さま」の関連事業を手がけるセラムが行う。