「紫式部日記」の寛弘5年(1008)11月1日の条に、記録上初めて「若紫」「源氏」などの記述が見られ、この時点で「源氏物語」が読まれていたことが確認されている。この年から数えて2008年でちょうど1000年になることを記念し、「源氏物語」の再評価や内外への発信、後世への継承などを目的とした企画。06年に有識者・文化人らが呼びかけを行い、京都府、京都市をはじめ近隣府県や自治体、商工会議所など諸団体、そして文化庁までが参画する「源氏物語千年紀委員会」を中心に、07年からさまざまな催しが行われた。また、08年11月1日には記念式典において、毎年この日を「古典の日」とする宣言を行った。