工場の建物を神社仏閣や自然景観と同じように愛でること。このようなファンのため、自治体や旅行会社などによりさまざまなツアーが企画されている。例えば横浜のクルーズサービス会社「KMCコーポレーション」の「工場夜景ジャングルクルーズ」は、横浜港の桟橋「ピア赤煉瓦」を日没後に出発、火力発電所や製油所、化学工場などが両岸に建ち並ぶ京浜運河に入り、炎を噴き上げる煙突や蒸気を上げて稼働する工場群を間近に見学する。毎週土・日曜の催行で、若いカップルや年配夫婦、女性だけのグループなど客層は幅広いが、毎回満員の盛況だという。また、北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市が連携し、工場夜景の魅力を全国に発信していこうという会議「全国工場夜景サミット」を発足。2011年2月第1回を開催し、「四大工場夜景エリア共同宣言」を採択した。