神田川、日本橋川、小名木川など都内の運河や河川を小型ボートで巡るクルーズ。江戸時代から、東京はベネチア、サンクトペテルブルクと並び世界三大運河都市と呼ばれるほど水路が発達し、水運が盛んだった。産業構造の変化によって水運はかつてのように盛んではなくなったが、運河を観光資源として見直す「運河ルネッサンス構想」も提唱されている。そうした中での運河クルーズは、普段上から眺めている川面から逆に橋や石垣などを見上げる風景が新鮮だ。また、日本橋付近の石垣には、普請を担当した薩摩藩の「丸に十の字」の紋所を刻んだ石があるなど、運河の歴史も垣間見ることができる。