地域おこしのための観光素材として脚光を浴びる「産業観光」のカテゴリーの1つで、歴史的、文化的価値のある産業遺産や産業文化財を訪ねたり、工場や工房の生産現場を見たり体験する観光形態。近年、国内観光客はもちろん、訪日外国人向けにも、工場見学できる個所が全国的に拡大しつつある。「工場」は、今や子供にも大人にも大人気のアミューズメント・テーマパークとなっている。ガイド本も多数あり、代表的なのが、地図と旅行ガイドの株式会社昭文社が発行する「工場見学」ムック(Mook)シリーズ。2011年1月に「首都圏版」を発行し、これまでに「京阪神版」「東海 北陸版」「東北 新潟版」「北海道版」などが出版されている。特に、「首都圏版」は、発売後1週間で重版が決定し、1カ月半で20万部を突破する人気となった。シリーズの特徴として、(1)工場見学スポットを厳選し、モノづくりの工程の現場をつぶさに見学できる。見どころやチェックポイントをビジュアルに解説。(2)予約方法、受付期間、見学実施日、アクセス手段、参加人数など、事前に知りたい情報がすぐ把握できる。(3)試食・試飲、記念品やおみやげ、体験コーナーなど、見学後のお楽しみ情報も豊富に掲載されている。