聴覚障害者の耳の役目ができるように訓練されたイヌ。電話の鳴る音、玄関のチャイムやノックの音、火災報知機のアラーム音、洗濯機のタイマー音、目覚まし時計の音、赤ん坊が泣く声、やかんが沸騰する音、戸外での後ろから来る車や自転車の警告音、銀行や病院での呼び出しなどを聞き分けて飼い主に知らせるように訓練されている。聴導犬は1975年アメリカで育成されたのが最初。日本では81年、日本小動物獣医師会が育成に着手、埼玉県にある警察犬訓練施設「オールドッグセンター」に委託して83年、初の聴導犬4頭が誕生。翌84年には1、2号犬が埼玉の聴覚障害者2人に無償貸与された。