ネコの問題行動の筆頭。室内飼育のネコがトイレ箱以外の場所で排泄すること。トイレ箱の置き場所の不備、トイレ砂の好み、排泄時の不愉快な体験、多頭飼育、飼い主の留守への不満などが原因となることがある。また、室内での尿スプレーや尿によるマーキング(哺乳類の縄張り宣言。縄張りへの立ち入り禁止信号として行う行動。分泌物や排泄物を木や石にこすりつける)をするネコもいる。尿スプレーは普通の排尿と異なり、立ったまま少量の尿を垂直面にかける。大半の雄ネコは尿スプレーをマーキングの手段としているので、未去勢の雄ネコは室内で尿スプレーをすることになる。これは通常の排泄場所とは異なった場所で行う。また、雌ネコもマーキングすることがある。不妊・去勢手術をすると尿スプレーはなくなるが、雄ネコで10%、雌ネコでは5%にこの行動が残る。