ペット、特にイヌ・ネコは老齢期に入ると運動機能や反応の低下などの他に、抜け毛、白髪、歯の欠落などをはじめ、明らかな外観上の変化や徴候が見られる。さらに年齢が進むと、中枢神経系の機能低下による認識障害や主要器官の障害といった症状も現れる。意味もなく吠える、歩行が前進のみで後退できない、昼夜が逆転する、旋回運動を繰り返す、突然眠りに入るなど、ヒトでいう認知症のような症状が現れ、目が離せない状態になることも多い。その後、寝たきりとなれば、餌を口に運ぶ、排泄の始末、体位の変換など、生活の維持そのものにも人間の補助や介護を必要とすることになる。