ネコ免疫不全ウイルス感染症の通称。ネコ免疫不全ウイルス(FIV)感染後、一過性の下痢や発熱、リンパ節腫脹などの症状が見られる急性期ののち、数年~10年ほどの無症状のキャリア期がある。しかし、その後、口内炎や歯肉炎を主症状とする免疫異常を伴うエイズ関連症候群期を経て、エイズ期(末期)となる。エイズ期には、著しい体重減少、悪性腫瘍、原虫・真菌・常在細菌による重篤な感染症などを発症し、死亡する。感染の有無は血液検査による。ワクチンも有効であるが、咬傷や交尾によって感染するので、感染ネコ(主として野良ネコ)との接触を防ぐことが重要である。