猫コロナウイルスによる感染症。感染は発病猫の唾液、鼻汁、ふん尿、それらに汚染された食器などによって経鼻的・経口的に感染する。症状は滲出(しんしゅつ)型と非滲出型に分けられる。感染後数週間から数カ月で発症する。発症する多くは滲出型で、発熱、元気消失、食欲不振で病状の進行とともに胸水、腹水が貯留し、そのために腹囲膨大、呼吸困難もみられるようになる。非滲出型は中枢神経や眼の病変が認められる。運動失調、けいれん、ぶどう膜炎、脈絡膜炎などである。感染ネコで発病するものは数%であるが、発病したものはほとんどが死亡する。