イヌ・ネコの口内に存在する細菌であるカプノサイトファーガ・カニモルサスを病原体とする人獣共通感染症。イヌやネコにかまれることによって発症する。潜伏期間は1~8日。人でみられる症状は、発熱、嘔吐、腹痛、頭痛、倦怠感など。重症例では、敗血症や髄膜炎を発症し、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症性ショック、多臓器不全によって死亡することがある。診断は、患者の血液や傷口からの滲出液等を培養して行う。ペニシリン系、テトラサイクリン系抗菌剤が推奨されている。糖尿病、悪性腫瘍、免疫異常、高齢者など免疫機能が低下している人は重症化しやすいので注意を要する。