クマ対策犬。嗅覚でクマの居場所や移動経路を見つけ、吠えて牽制したり追い払ったりするイヌのこと。人、イヌ、クマの安全を目的に訓練される。フィンランドとロシアの国境地帯にあるカレリア地方原産のヒグマ猟犬であるカレリア犬(カレリアン・ベアドッグ)が有名。ヒグマに襲いかからず、オーナーが来るまでクマを一カ所にとどめておく性質がある。現在、長野県軽井沢町で1頭が活躍中だが、1頭では限界があると、ドッグスポーツをてがけるNPO法人「スポーツコミュニティー軽井沢クラブ」が「軽井沢フォレスト・レンジャー・ドッグ」プロジェクトを立ち上げた。愛犬と飼い主が一緒になって、野生動物を本来のすみかに帰し「健全な共生」を目指そうとするもので、吠えて野生動物を牽制したり、人家近くから追い出したりすることを目標に、適性テストや訓練を行っている。