警察活動に適するよう飼育・訓練された犬の総称。直轄警察犬と嘱託警察犬がいる。遺留品のにおいで犯人の足どりを追ったり、行方不明になっている人を探したり、遺留品のにおいと容疑者が一致するかどうかを調べたりする。遭難した人を探し出す救助犬の役目やパトロールや監視、護送などをする警戒犬の役目もする。日本警察犬協会が警察犬として公認している犬種はシェパード、ドーベルマン、コリー、エアデール・テリア、ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーの7種で、直轄警察犬として警察が直接、飼育・訓練をする。一方、嘱託警察犬は、一般の人が飼育・訓練している犬で、警察の要請を受けて訓練士とともに出動する。都道府県警察が毎年、審査会を行って選考するもので、犬種に制限はない。大型犬が入れない狭い場所での活動が可能なチワワやトイ・プードル、シバイヌなども採用されている。