動物愛護センターで殺処分される犬や猫の数を「0」にしようという取り組み。2002年に熊本市動物愛護センターが目標を掲げて以降、大きな成果をあげたことが注目を浴び、全国の自治体に広がる動きをみせている。飼育放棄をする人への説得や、しつけや矯正に関するサポートなどによるセンターへの持ち込み数の抑制、収容期間の延長やボランティアとの連携による、迷子犬の返還や里親探しなどによるセンターから出る数の促進などがおもな活動内容。13年には環境省が『人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト』を発足、飼い主、事業者、ボランティア、NPO、行政などが一体となって殺処分ゼロを目指すプランが、当時の環境大臣政務官である牧原秀樹の名をとった「牧原プラン」として発表されている。牧原プランには犬猫の飼育の許可や届出制、マイクロチップ装着の義務化、ペットショップの生体販売の原則禁止などの法整備の検討も含まれている。