犬パルボウイルスによる感染症。糞便やおう吐物を通じて経口感染する。症状は食欲元気がなくなり、おう吐、下痢、激しい脱水などがみられる。幼若犬で嘔吐や血便があった場合にはこの感染症を疑う。犬パルボウイルス性腸炎(腸炎型)では、約50%が激しい白血球減少症を起こす。主な治療法は支持療法(体力ができるかぎり落ちないよう点滴注射などによる治療法)で、消化器症状がある間は食事制限する場合もある。犬の感染前の健康状態にもよるが、回復率は高い一方で、子犬の場合は突然死することもある(心筋型)。ワクチンによって予防できる。