切り花を長持ちさせるために使われる処理剤のこと。切り花保存剤、延命剤などともいわれる。生産者が切り花を出荷する前に短期間処理する前処理剤は、切り花の老化を促進するエチレンの発生を抑える薬剤が主成分となる。一方、小売店や消費者が花びんの中の生(い)け水に入れて連続的に使用する後処理剤は一般にフラワーフード(flower food)ともいわれ、バクテリアの発生を抑える抗菌剤、栄養源となる糖類、水揚げ促進のための界面活性剤、水の汚れ防止剤、葉の黄化を防止する植物成長調節剤などが含まれている。後処理剤を使うときは、必ず所定の濃度、使用方法を守る必要がある。また、これら鮮度処理剤を使用した花は、絶対に食用にしてはならない。