小粒種子、不整形な種子、発芽率が低い種子に処理・加工することにより、播種作業をしやすくしたり、発芽効率を高めた種子のこと。ペレット種子はトルコギキョウのような微細粒、ニンジンのような不整形の種子をコーティングし、形と大きさを均一化してまきやすくしたもの。ホウレンソウなどに見られる、表面を覆っている硬い果皮を取り除いて(剥皮[はくひ]処理)発芽しやすくした種子は、ネーキッド種子という名で市販されている。プライミング種子はあらかじめ各種塩類溶液に漬けることで、発芽直前の状態にしたもので、悪条件下でも発芽しやすく、タマネギなどで実用化されている。シードテープは、土壌中で分解するテープ状の資材に、直まきするダイコン、ゴボウなどの種子を適当な間隔に挟んだもの。