イタリア語で「花のじゅうたん」という意味。イタリアでは6月の聖体祭の後の日曜日に行われる行事で、聖体の行列を迎えるために、路面に描かれた下絵に従い、花びらや葉を敷き詰める。デザインは宗教画、人物、幾何学模様など。ローマ市南東のジェンツァーノ(Genzano)の花祭りは200年以上続いており、世界的に有名。ベルギーのブリュッセルでは、偶数年の8月にグランプラスを会場として球根ベゴニアなどの花材を使い、75m×24mほどの広さのフラワーカーペットを繰り広げる。日本では、4~5月に開かれるインフィオラータこうべ(兵庫県)や銀座みゆき通りフラワーカーペット(東京都)、11月初めの晴海フラワーフェスティバル・インフィオラータ(東京都)などがある。季節の花ということで、神戸や銀座ではチューリップ、晴海ではバラを使っている。ゴールデンウイークに開かれるインフィオラータには、千葉県流山市、静岡県長泉町、長野県長野市などがある。横浜市では、横浜開港150周年記念事業の一環として、2009年5月2~4日にフラワーアートフェスティバルを開催する。