海外から輸入される切り花(切り葉、枝ものも含む)、鉢物や種苗類(球根、植木等も含む)の総称。財務省の日本貿易統計によれば、2006年の生鮮切り花輸入は約282億円(対前年比111%)に増加した。特にキク、バラ、カーネーション、ランの輸入が目立つ。キクは主にマレーシアからスプレーギクが、中国からは輪ギクが輸入された。バラは輸入量の半分近くをインドが占め、韓国、ケニアも多かった。カーネーションは、輸入量の約60%がコロンビアから、ランはタイからの輸入が多かった。輸入花は国産品よりも比較的安価だが、オランダなどヨーロッパ諸国は温室などの生産コスト、新興国では人件費などが安く、さらに外国からの飛行機や船の運賃が安いことが一因となっている。切り花類の植物検疫は、現地検疫のオランダ以外は、輸入時に行っている。海外から輸入できないものには、(1)ワシントン条約で規制されているもの、(2)輸入禁止植物、(3)土つき植物、(4)植物検疫証明書が必要な植物で証明書がないものなどがある。