「癒しの庭」ともいわれる。その形態は利用内容によって構成が変わってくる。オフィスや工場等勤務者を対象とする場合は、仕事での疲れを癒し、五感を心地よく刺激して活力を引き出す場を演出する。病院では、自然と接することで入院患者やその家族の心身に安らぎを与えるばかりでなく、患者自身の持つ自然治癒力を引き出すことを目的とする。老人福祉施設では、植物ばかりでなく、イヌや小鳥などの動物も飼うことで孤独感の解消を図り、機能回復や老化防止の効果を狙う。公園では、一年を通して緑を楽しめ、気持ちが沈むときは活力を与える明るい色の花、思索を練りたいときは落ち着いた色の花と場所が選べ、四季折々に花が見られるようにする。夏は日陰を作る樹木を配する。高低をつけ、小さな流れでトンボや小鳥を呼び寄せる。植栽する植物は、刺激が強いにおいのある植物や有毒植物などは避ける。幼児などが利用する場所では、とげがあったり、先端が鋭い葉を持つ植物は避けたい。老人や体が不自由な人のために、通路は緩い勾配としたり、手すりをつけ、歩きやすくすることも必要である。