白い花の花弁を1枚ずつ虹色に染め分けたバラのこと。オランダの生産会社Happy Colors社が最初にキクの染色で成功させた。その手法をバラに応用して、2006年に作り出されたこのバラは、多くの人たちに幸せをもたらすようにと「Happy Roses」と命名された。日本では「レインボーローズ」の商品名で生花店などが販売している。製品を受注するとアイボリーホワイトカラーの「ベンデラ」という品種を吸い上げ染色加工して出荷まで2日間。オランダから日本まで14時間かけて空輸した製品を、選別リパックに1日。採花から市場に出荷されたものが販売会社に届くまでに、計1週間ほどを要する。高芯剣弁の花は新鮮で、色がそれぞれ異なる花弁が重なり合って、きれいな虹色を作り出している。消費者の手元に届いたバラは、1週間はきれいに咲く。さらに、十分鑑賞した「レインボーローズ」は、ドライフラワーにしてもきれいな色が3カ月以上残るという。レインボーカラーに加工する技術は、国際特許が取得されている。08年12月現在、この技術で染色できる花には、ほかにチューリップ、ユリ、ガーベラなどがある。