冬に花が咲く球根が埋め込まれた缶のこと。「フラワー缶(缶フラワー)」ともいう。缶のふたを開けて、栽培法に従い水やりをする。芽が出てくるまでは日陰に、芽が5~7cmまで伸びてきたら、日のよく当たる場所に置く。缶の中が過湿にならないように水やりに注意すれば、1カ月半ほどで、肥料を与えなくともきれいな花が咲いてくる。花の色は咲くまでのお楽しみ。チューリップのほかにミニスイセン、ユリ、オキザリスなどがある。国内ではJA全農にいがたなどが手がけている。また、愛缶コーポレーションという会社では、缶を開けて水を与えるだけでパンジー、ヒマワリなどの花が咲く「フラワー缶」のほか、パセリやラベンダーを摘める「ハーブ缶」、ミニトマトやイチゴなどの「実のなる缶」、音楽が流れるとダンスするミュージックツリーをはじめとする「不思議缶」などのシリーズがあり、さまざまな驚きと楽しみを与えてくれる。